[猫背と姿勢]
今日は猫背と姿勢についてざっくりとお話ししたいと思います
よく患者さんからの相談で、
「猫背だけどどうしたらいいのか?」
「どんな運動すればいいのか?」
「正しい姿勢がわからない」
などの相談があったりします。
では、まず初めに猫背も3つの種類に分けられ、どこが曲がっているかによって、それぞれ体に現れる症状も変わってくるので、気になる方はご自身がどのタイプに当てはまるかみてみましょう!!
[猫背のタイプ]
主にこの3つのタイプが挙げられます
では、1つ目に[背中型]
見た目としては身体の中心から頭が前方に移動して、背中の中心が丸まる猫背を背中型と言います
背中にある姿勢を維持する筋肉などが弱くなり、重たい頭や腕を支えきれなくなり上半身を丸めてしまいます。
また股関節の緊張や、骨盤の動きが悪い事にも原因があります。
分かりやすいのは前屈をしてかがめない人。
股関節が動かないため足を上手く開けなかったり、お腹が脚にくっつかず前屈してしまう方はこの可能性が高いです。
また職業的に長時間、前かがみで事務作業する方やパソコン業務の方が多いようです。
2つ目は[首型]
近年スマホの使用やTVゲームの使用が大いに関係しているといわれ、小学校に入学する前のお子さんでも猫背気味の場合はこの[スマホ首]ともいわれます。
人の頭の重さは約5kg。しかし、首が前に傾いた姿勢になると、その負荷は18kgにも!
見た目も頭を前に突き出している状態になりますので、首や背中、肩の筋肉に非常に負担がかかり、ひどい人だと頭痛などの症状も出てきます。
3つ目は[反り腰型]
このタイプは一見姿勢がいいように見えるのですが、腰骨の部分が反りすぎてお腹を前方に出して身体のバランスを取ろうとするために首だけ前に出してしまい首と肩回りは猫背の様な姿勢になります。
腰の反りが強い姿勢なので腰の負担により、腰痛の原因になりやすいです。
反り腰型の原因としては大腿四頭筋(ももの前の筋肉)とハムストリングス(ももの後ろの筋肉)、腸腰筋(下の図)の筋力低下などが影響しているといわれ
見た目もお腹がポッコリ出ているように……
筋力が低下しているためヒップラインも綺麗にみえず、垂れ下がる要因になるそうです。
では、腰が反っている状態とはどんな状態か、
判断基準としては、壁に背中を付けてまっすぐ立ち、腰の部分に手のひらが入り壁に触れる状態ならセーフ、握り拳が入るようだと反り腰となります。
一般的に多い3つのタイプを紹介させていただきました。
皆さんはいかがでしたでしょうか?
[すぐにできる対策]
改善するためにストレッチや体操も色々あるのですが、
今回はどのような姿勢をすればいいのかを私自身、空手や剣道をやっている経験を踏まえ、簡単に実践できる方法をお伝えしたいと思います。
猫背の方に「姿勢を正すのに何をしていますか?」と質問すると多く返ってくる答えとして、
[胸を張る]
[肩甲骨を寄せる]
などのお答えを多くいただきます。
確かに姿勢はよくなるのですが、力が入っているので長時間の姿勢の維持が困難などの意見もあります……
まず、[胸を張る]よりも[顎を引く]
これだけですが背中型、首型の猫背には効果が出てきます!
しかし、反り腰型の人には顎を引くだけでは効果が薄いので、
[自分の頭のてっぺんから糸で釣りあげられるイメージ!]
このようなマリオネットを思い浮かべていただければわかりやすいかと思います。
頭頂部を意識的に真上に引っ張り上げると…身体が起き、頭の位置をはじめとした身体の各部位が最適の位置になります。
最初は慣れないですが10分維持してみる、20分維持してみる、もっとできるようになったら1時間維持してみる、
段階を踏んで最終的には無意識でも姿勢をキープできるようにしていければいいと思います。
こうなれば、顎を軽く引いた状態、肩の丸まりも取れ、腰も反り腰にならない状態になります。
[まとめ]
今回は猫背の種類、姿勢のことをお話しさせていただきました。
正しい姿勢も細かいところをいえば色々あるのですが、まずはこれがきっかけに姿勢のことを意識していただければいいかなと思います。
この投稿をみてすぐに試してもらえるようなことを今回は書きましたが、
当院では根本的に治療するためにトムソンベットで骨格矯正をかけて治していく方法などもあります。
また別の機会にストレッチのことなども書いていこうと思います。
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